道路橋関連資料の保存要領、道路橋維持管理資料作成のお問合わせはお気軽に

橋梁工事に関わる施工業者の皆様必見!

国土交通省による「橋、高架の道路等の技術基準」(道路橋示方書)の改定で、国交省発注工事の道路橋工事にすべてを対象に、新設・既設の橋を適切に維持管理するための関連資料の保存・記録が規定されました。

目的

橋梁の設計思想や施工品質、現在までの維持管理状態等を確実に保管し、適宜に参照することにより、橋梁の供用期間全体にわたって合理的かつ効率的な維持管理を行うことを目的としており、橋梁に関わる(舗装工事も含む)工事はすべてが対象となっております。

範囲

「道路橋関連資料の保存要領平成24年6月 国土交通省 道路局 国道・防災課」では、「国土交通省及び内閣府沖縄総合事務局が新設、管理する一般国道及び高速自動車道の道路橋(橋長2m以上)に適用する」としており、橋梁に関わる(舗装工事も含む)工事すべてが対象となります。

橋梁工事に関わる全ての工事が対象です!

  • 用地測量
  • 基本測量
  • 設計
  • 橋梁下部工事
  • 橋梁上部工事
  • 床版設置工事
  • 塗装工事
  • 電気・設備工事
  • 舗装工事(橋面舗装・防水・踏掛版)
  • 橋梁付属物工事(落下物防止、遮音壁工、検査路等)、など

企業向け、受注者・発注者への講習会・説明会など実施中!

当普及会は、「道路橋関連資料の保存要領」の運用についての作成に関する説明会や講習会など行ない、事業者様の業務をサポート致します。お気軽にご相談・お問い合わせください。
『道路橋関連資料の保存要領』に関わる作業のサポートを行います 詳しい情報を知りたい方はお問い合わせフォームよりお問い合わせください。

担当:須藤早登子・佐藤徹哉 / 事務局:岩谷深雪、三上妙子、増田直子

道路橋関連資料の保存要領運用ガイドライン・作成方法

道路橋関連資料の保存要領運用ガイドライン

工事関連資料の保存対象範囲

工事関連の保存対象書類は下記表を標準とし、詳細については監督職員と協議するものとしております。

工事における標準的保存書類
No. 種別 書類名称 格納フォルダ 備考
1 契約図書 工事請負契約書 フォルダOTHRS 変更も含む
2 施工計画 施工計画書 フォルダPLAN 変更も含む
工事測量成果表・結果 フォルダMEET
3 施工体制 施工体制台帳・施工体系図 追加・変更も含む
4 施工管理 工事打合せ簿 指示、協議、承諾、提出、報告、通知資料
関係機関協議資料(許可後の資料)
近隣協議資料
材料確認書 使用したカタログ、ミルシートを含む
段階確認書
5 品質管理 材料品質証明書 品質管理図表を含む
品質証明に関する資料
6 工程管理 工事履行報告書
7 出来形管理 出来形数量計算書 出来形管理図表を含む
出来形報告書 数量内訳書、出来形図含む
8 新技術関係 新技術活用関連資料
9 工事写真 工事写真 フォルダPHOTO
10 工事完成図 工事完成図 フォルダDRAWINGGF 参考図を含む
11 品質記録台帳 品質記録台帳

フォルダREGISTER
12 設計関係等 実施設計(修正)
地質・土質調査、
気象データ等
フォルダOTHRS
または
フォルダMEET
工事で実施した業務等最終成果
13 その他 補修・補強工事調書 オリジナルデータ形式
ひび割れ等調査資料 ひび割れ等調査報告書
三者会議資料・議事録
設計変更審査会資料・議事録
設計照査関係資料

想定される橋梁関連資料の「電子媒体への格納」イメージ

格納仕様と保存書類

電子媒体は、工事完成図書(電子納品)とは別物です

工事帳票」MEET・PLAN・OTHR
工事情報共有システム(ASP)よりダウンロードしたもの
工事写真」PHOTO
デジタル写真管理情報基準に準拠した工事写真電子媒体
完成図書」DRAWINGF・OTHRS
必須である工事完成図と台帳等が格納された電子媒体

保存書類の電子媒体への格納仕様

「工事帳表(情報共有システム)」、「工事写真」、「工事完成図書」は工事完成図書の電子納品等要領に基づいて作成しており、業務成果との関連性や将来の一元管理データベース構築等を考慮し、道路橋関連資料保存の電子媒体も同様に工事完成図書の電子納品等要領に準拠した仕様とする。

電子納品作成支援ソフト等により統合して作成する必要があります

道路橋関連資料に関しても業務成果との関連性や将来の一元管理データベース構築等を考慮し、「工事完成図書の電子納品等要領」に準拠した仕様とし、「道路橋関連資料の保存要領」の保存電子媒体はこれらの各電子データを流用し、別途当該業務対象書類を電子(PDF)化したものを、電子納品作成支援ソフト等により統合して作成する必要があります。

▼下図のように、それぞれの電子媒体で納品・提出することになっている。
保存書類の電子媒体への格納仕様

道路橋関連資料の保存書類

道路橋関連資料の保存書類は、電子納品作成支援ソフトを使用して「工事帳表」「工事写真」「工事完成図書」の電子納品成果と、紙納品成果を電子(PDF)化したものとを結合し、管理ファイル(XML)を作成するものとする。
道路橋関連資料の保存書類

スキャナー利用から電子媒体まで

スキャナー利用のポイント

一般的に、スキャニングを行う場合、調整が必要な項目は「解像度」と「階調」であるが特に注意すべきは「解像度である。むやみに高解像度で電子化すると、ファイル容量が肥大化するので注意する。下表の数値はおおよその目安として、読み取れる解像度で電子化、スキャニングする

書類は原則として1(発議)資料1 ファイルとし、紙媒体(紙ベース)の打合せ簿等を電子化する場合については、必ずしも「」と「添付書類」に分けて電子化しなくてもよい

原稿 解像度(DPI)
白黒の原稿 300DPI
カラーの原稿 200DPI

工事完成図の取り扱いについて

工事完成図はすべての工事で「紙」と「電子(SXF)」の両方を納品することになっている。
長期的かつ効率的な利活用のため、原則として工事完成図は電子納品するSXF形式と紙ベースを電子化したPDF形式とする。尚、PDFはCADから作成してもよい。

【DRAWINGF】〔完成図フォルダ〕
工事完成図書より流用する(SXF形式
【OTHRS】〔その他フォルダ〕
工事完成図を電子化しPDF形式とする

工事写真の取り扱いについて

工事写真はデジタル写真管理情報基準に準拠した「工事写真」電子媒体より流用する。写真枚数が多くファイル容量増大傾向も懸念されることから、写真管理基準に示される撮影頻度に基づき選別し、格納しなければならない。

工事において施工した道路橋が複数ある場合について

新設・改築、維持修繕工事等において、複数施工した対象道路橋がある場合は、同一内容の電子媒体(複製)を複数橋梁分作成するものとする。(業務と違い橋毎の抽出及び電子化が困難なため)

保存電子媒体

電子媒体はCDまたはDVDとし、複数枚にわたるときはDVDを利用し1枚にまとめる
電子媒体の表記規則は道路橋関連資料の保存要領に準ずること。また成果品が完成した時点でウイルス対策ソフトを利用しウイルスチェックを行う。ウイルスチェックは最新のデータ(パターンファイル)に更新(アップデート)したものを利用し確実に行うこと。

電子媒体内容と作成の流れ

道路橋関連資料電子媒体内容

道路橋関連資料電子媒体内容

作成の流れ

道路橋関連資料 成果品作成の流れ

留意事項と利活用

工事関係の保存書類作成に際しての留意事項

  1. 工事で実施した設計・地質調査資料等についても保存する。
  2. 維持工事で実施した小規模な橋梁補修(部分代替舗装、伸縮装置取替等)も保存対象とする。
    ただし、舗装パッチング、清掃(沓座回り等)、小規模な原因者不明の損傷復旧等は除く。
  3. 工事期間内に実施したひび割れ等調査資料及び補修工事資料は、保存の対象とする。
道路橋の維持管理について

受発注者間の協議事項

円滑に行うため、次の事項について監督職員と協議する。

  • 保存対象書類
    ※保存書類一覧表にて確認することが望ましい。
  • 提出部数

電子成果品の内容確認・利活用

道路橋関連資料の成果品を集約し、合理的かつ効率的な維持管理を行うため、下記の機能を備えた電子成果品閲覧ソフト(ビューア)を格納するものとする。なお、電子成果品閲覧ソフト(ビューア)は、パソコンにインストール不要で閲覧できるものとする。

ビューア機能

電子成果品閲覧ソフト(ビューアー)表示例

  • 電子成果物を閲覧及び検索する機能を有すること。
  • ツリー構造表示ができ、フォルダ名、ファイル名の日本語表示ができること。
  • ファイルの一覧表示、詳細表示への切り替えができること。
  • CADデータ及び画像データの拡大、縮小表示ができること。
  • 写真をサムネイル表示ができ、写真表示サイズを自由なサイズに変更できること。
  • 写真及び写真管理項目の同時表示ができ、写真管理項目の写真タイトル、予備項目が表示されること。
  • 打合せ簿の上位、下位文書がツリー表示され、添付されるデータも関連付けて閲覧できる機能を有すること。

特記仕様書の記載(例)

第○○条 道路橋維持管理資料の作成

1.本工事において施工した橋梁について、施工に関する記録などを保存するため「道路橋関連資料の保存要領」に基づき電子媒体を作成し、監督職員に提出すること。

なお、提出する媒体は、橋梁毎に作成し、
【1】年度【2】路線名、橋梁名、工事名【3】橋梁ID【4】管理者
などを記載することとし、詳細は監督職員と協議すること。

橋梁の合理的かつ効率的な維持管理のための道路橋関連資料の保存要領

道路橋関連資料の保存状況の現状

現在工事の成果品は、「紙のみ」「紙又は電子」「紙及び電子」「電子のみ」と提出媒体が統一されておらず、現状のままでは本要領の目的である橋梁の供用期間全体にわたっての合理的かつ効率的な維持管理・データの利活用に支障があると考えられます。

必要不可欠なもの

このままでは、多種多様な電子媒体が納品されるため、ファイル保存、格納方法、ルール付けされたものが必要となっています。
維持管理や維持管理段階における点検、診断、措置(補修・補強設計及び工事等)にも、必要不可欠なものです。

橋梁に関わる工事すべてが対象となります。

想定される橋梁関連資料の「電子媒体への格納」イメージ

講習会・説明会などを開催しております。

道路橋関連資料の保存要領に基づく道路橋維持管理資料作成についてのご質問・ご相談、また講習会などについては東北CALS普及会へお気軽にお問い合わせください。

担当:須藤早登子・佐藤徹哉
事務局:岩谷深雪、三上妙子、増田直子

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道路橋関連資料の保存要領より一部抜粋

道路橋関連資料の保存・記録

「工事関連の保存書類は、一部に紙納品が認められていることから、受注者に電子データの作成を指示し、納品された成果品とする。」とされています。

そのため、電子納品・道路工事完成(平面図・縦断図)・施設台帳・情報化施工など今までの電子納品データに加え、維持管理のための必要な資料をデータとして記録保存する必要があります。

また、橋の維持管理に必要な設計図等記録や情報を保存し維持管理に役立てることが国交省より規定されることを踏まえ、新設はもとより既設の橋に関する関連資料の記録及び保存についても電子データ(仮称)として記録保存しなければなりません。

詳しくは国土交通省の道路橋関連資料の保存・記録ページをご覧ください。

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当普及会は「業務効率化の取組みと電子納品の運用」や「CALSスキルアップで業務効率化/熱中症予防対策」、「道路橋関連資料の保存要領(案)の運用・作成」に関する説明会や講習会など行ない、事業者様の業務をサポート致します。お気軽にご相談・お問い合わせください。

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